井戸掘りで、地域貢献!
マンション・ビル管理の㈱ウイッツコミュニティは本業のかたわら、地元の神奈川・相模原に災害に備える〝井戸掘り〟というユニークな地域貢献活動に取り組んでいる。そのキッカケは同社創業者の柴田現会長が東日本大震災の支援活動で被災地に足を運んだ際、生活用水が途絶え、トイレで用も足せない被災者の窮状を目のあたりにしたことだ。
現会長と同様に被災地でボランティア活動に精を出した経験のある同社の平鍋太一社長(47歳)が「生活用水さえあれば災害が起きても最低限の生活ができる」と現会長の思いを受け継ぎ、
2018年に自社の敷地内に1基目の井戸を設置。地域住民に「災害時に自由に使っていただければ」と無料で開放している。水は飲用には向かないが、水洗トイレや洗濯には使え、住民から感謝の意を受けている。その後、2基目も備え、活動が拡大。平鍋社長は「井戸設置の動きは自治会や地元企業にも波及し、地域の重要な災害インフラになりつつある」と活動の広がりに目を細める。
ウイッツコミュニティの本業はおもにマンションとビルの管理。「顔の見える管理」をモットーとし、マンション部門では区分所有者で組織する管理組合の総会や理事会の開催・運営支援、行政との渉外などきめ細やかなサポートを行っている。平鍋社長は「物件の担当者は組合理事長のもとに足しげく通い、顔の見える管理で信頼を築いている」と語る。そのかいもあって、マンションが修繕期を迎えると大規模修繕を請け負ったり、住人の室内のリフォームを手がけたりと、仕事の幅を増やす成果をあげている。
その延長線上に住人の暮らしの相談に応じる「面倒見課」を社内に新設し、住環境の改善を提案している。平鍋社長によると、くらしの面倒見課の仕事は住まいに関することばかりではなく、住人の相続や葬儀の支援にも発展しているという。「居住者との密な関係性があらたなビジネスを生んでいる」と手ごたえを感じている。一方のビル管理では同社が清掃事業からスタートした特性を生かし、清掃に力を入れ、差別化をはかっている。
「スタッフの人間力」で差別化
ウイッツコミュニティの管理物件は相模原を中心にマンション約320棟、ビル約210棟と実績を上げている。平鍋社長は将来について「『顔の見える管理』を徹底させ、地元密着型経営を追求したい」と話す。
「うちは『従業員の人間力』で勝負」と平鍋社長。従業員が働きやすく、やりがいをもてる環境を整え、社員の「人間力」を引きだしマンション管理にあたっていくとしている。
㈱ウイッツコミュニティ
神奈川県相模原市中央区相模原6-20-1 TEL:042-758‐9123
設立:1991年 従業員:240名(パート含む)名 資本金:5000万円
HP:https://www.wits-com.net/
本橋幸弦さん
相模経済新聞社 代表取締役
相模原・町田エリアの分譲マンション管理棟の数ではトップクラスの地域のリーディングカンパニー。相模原市内各所で社長みずから登場する「顔の見える」の立て看板で知られるのが㈱ウイッツコミュニティです。地域では名の知られたマンション管理会社として、地元の少年野球のスポンサーやネーミングライツ「ウイッツひばり球場」など幅広い社会貢献を展開している。社員の人間力を強みに地元密着経営をすすめています。
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