長野県南西部の小布施町にある「nuovo(ノーボ)」は、地域の防災力向上を目指したユニークな施設。2019 年の千曲川決壊を機に、地元の古刹、浄光寺の副住職である林映寿氏が「災害時に行政の支援をただ待つのではなく、自分たちで重機を操作して土砂の撤去に取り組む『自助』の力を高めるべきだ」と発奮し、遊休農地を活用して立ち上げたという。以来、この nuovo では重機の資格取得に向けた講習を重ねて地域における「重機オペレーター」育成に取り組んできた。今年の 6 月にはなんと 1000 人に達したそうだ。地域住民の力を結集した災害への備え、今後も大いに注目したい。