初の展示販売会
ホテルアトールで

第1回宮古島の織物展示販売会(主催・宮古織物事業協同組合)が11月5日、ホテルアトールエメラルド宮古島(沖縄県宮古島市)で始まった。初日から多くの宮古上布ファンらが詰め掛け、その魅力を堪能するとともに、気に入った商品を買い求めていた。

この企画は、宮古の織物を広く知ってもらうことや、同組合独自の販路を開拓することにより、組合員の所得向上つなげることなどを目的に初めて開催する。

島が生み育てた大切な宝である宮古上布、宮古苧麻織、宮古麻織、宮古織を一堂に集め、着尺、帯地の反物のほか、タペストリーやショール、袋物などの小物も展示し、特別価格で販売している。

神里佐千子専務理事は「十字絣(かすり)の宮古上布を含め、これだけ質の高い商品をこれだけの量一堂に集めて展示販売する機会はないと思うのでぜひ、来場してその魅力を感じてほしい」と呼び掛けた。

会場には、400万円の十字絣の宮古上布や新しいデザインの宮古上布なども販売され着尺、帯地、小物など合わせて約1000点の商品が紹介されている。

そのほか、会場では組合員らの機織りや糸作りの実演も行われ、その繊細な作業に来場者も見入っていた。

訪れた人たちからは「数多くの宮古の織物を見られて良かった」「とても美しい作品が多かった」のほか「宮古の織りを知ってもらうために毎年実施してほしい」などの声が寄せられた。

6日の展示販売会の時間は、午前10時~午後4時までとなっている。

(2022年11月6日 宮古毎日新聞)