福島県須賀川の中高生が第二の円谷英二監督を目指して制作したオリジナル怪獣映画「魂の叫び  ヨロイガ―」特別上映会は19日、tetteでんぜんホールで開かれる。入場無料。午前10時半、11時半、午後1時半の全3回公開する。各回定員は先着50人。
上映会は午前中の2回は約30分、午後の部は約2時間を予定し、自主製作映画とメイキング映像上映とともに午後の部は塾長の田口清隆監督と塾生がこれまでの活動を振り返るトークショーも予定している。
問い合わせは特撮アーカイブセンター(℡94-5200)まで。
特撮塾は貴重な関連資料の散逸や海外流出などを防ぐため、岩瀬地区に開設した同センターが、特撮技術と映像の継承を目指して昨年第1期生を募集した試み。市は今後10年かけて故円谷監督の出生地だからこそ、特撮文化拠点都市構築を目指し、後継者育成へ特撮塾の開講継続を決めている。
昨年募集した第1期生には中高生24人が募集し、現代特撮現場で活躍する、ウルトラマンZメイン監督の田口清隆さん、映像ディレクターの島崎淳さんを講師に迎え、尾上克郎監督やNPO法人アニメ特撮アーカイブ機構の全面協力を得て全15回開講した。
塾生活動のメーンはオリジナル怪獣「ヨロイガ―」を考案・命名し、自主映画制作に向けて、全高2㍍超のアクタースーツや10分の1スケールの市庁舎などのミニチュアセットを手作りした。
自主映画は塾生が絵コンテやストーリーなども講師のアドバイスを受けながら手作りするなど、現代特撮現場でプロのスタッフが手がけるような貴重な体験の数々に意欲的に挑んだ。
昨年いっぱいかけてクランクアップしたオリジナル映画は、今年1月末に関係者や保護者向けの先行上映会で初公開し、塾生からは「カメラやカチンコ、スモーク、スーツアクターなどたくさんの体験ができて、とても充実した1年を過ごせました」との感想も聞かれた。

特撮塾第1期生は次の通り。
▽中学1年=吉田伍希▽2年=水野尊琉、大竹美翠、池田莉陽人、圓谷來美、近内翔太、菅野亜美花、我妻淳之介、小沼優太▽3年=川田珠稟、本田諒太郎、石井大翔、石澤果怜、菅野拓斗▽高校1年=諸根秀斗、小林彩乃、吉田叶奈▽2年=桐原葵、郡司太陽、鈴木翔湖、久保木基、石澤由萌▽3年=星結翔、小松蓮

(あぶくま時報  2023年3月7日)