陸上自衛隊宮古島駐屯地の視察で来島した木原稔防衛相は9月24日午後、市内のホテルで座喜味一幸市長らと面談を行い、南西諸島での防衛力強化などに理解を求めた。一方、座喜味市長は木原防衛相に対し、新市総合体育館の地下に整備が予定されている地下避難施設について協力を要望した。

面談の中で木原防衛相は、宮古島での駐屯地開設に当って、地域の協力があったことに謝意を示した上で「南西諸島の防衛という点は引き続き強化していきたいと思うので理解していただきたい。(4月に宮古島で発生した陸自の)ヘリの事故に対しては、防衛省としては事故を重く受け止め、自衛隊の運航する航空機については安全管理を万全にしていきたい」との考えを示した。

座喜味市長は「われわれ南西諸島を含む地域でも国際情勢に厳しいものがある。いかなる状況でも市民の生命、財産を守り切っていくことは重要な課題である」との認識を示した上で「警察、消防、地方自治体としては超えられない大きな壁があるので、防衛省、海上保安庁など国の機関と連携強化していきたい」と語った。

(2023年9月26日  宮古毎日新聞)