全国60の地域紙と交流があるコロンブスTVがお届けする、地域紙ニュースダイジェスト。Bi-WeeklyローカルBizニュースから「洛タイ新報」のニュースをピックアップ。今回の注目記事は11月2日付の『洛タイ新報』に掲載された城陽市の産業まつりの話題。年間を通じて、市内にもっとも人が集まるイベントだ。歴史ある産業まつりにはどのような魅力があるのか。さっそく取材してみた。
人口約7万人、京都市と奈良市のほぼ中間に位置する京都府城陽市。温暖な気候と肥沃な土地を生かした梅やイチジク、寺田芋などの農産物が特産品で、主に西陣織の糸となる「金銀紙」の生産量日本一の地としても知られる。また、コンパクトな市域にJRと近鉄の合計6駅があり、べッドタウンとしても発展を遂げてきた。この城陽市で、1年でもっとも人が集まるお祭りが「JOYO 産業まつり」だ。毎年、文化の日に開催され、市内の事業者や団体が多数出展、特産品の販売やステージショーなどが行われ、3万人ほどが来場する。当日はJR城陽駅前ロータリーから無料シャトルバスが運行するなど、地域をあげての一大イベントとなっている。
この祭りの一番人気は、京都を除いた46都道府県の名産品を一堂に集めた「いいもの発見フェア」だ。「商工会議所のネットワークを使い、全国の物産を紹介してきた」と城陽商工会議所の谷垣健太さん。1県1品を基本に、200円~1000円の価格帯でラインアップしており、毎年、新しい品目も加わる。長年にわたって人気の定番商品は「新潟県の車麩、青森県のとろろ昆布、岩手県の南部せんべい」だとか。地域の食文化の一端を垣間見る感じが。「この祭りの魅力は、昔ながらの雰囲気を今も残していることだと思う」と谷垣さん。子ども向けの遊び体験では「砂絵」が人気を集めるなど、どこかアナログで懐かしい雰囲気が漂っている。
近年、市内には新名神高速道路の開通にあわせて、府内初のアウトレットモールが開業することで話題となっている。転換期を迎えるこの町で、地域のにぎわい創出を目指す、産業まつりの今後を見届けたい。
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洛タイ新報
TEL:0774-22-4109
2018年創刊 発行部数1万8000部
京都府南部の山城地方(宇治市以南)を主エリアとする
https://rakutai.jp/
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