利用客に記念品配布

スカイマーク(SKY)は14日、羽田―下地島線の累計搭乗者数が10万人を突破した。同日、みやこ下地島空港ターミナルで同社の社員や下地島空港活性化協議会の構成団体である市や宮古島観光協会の職員らが利用客らに記念品を配布した。就航から1年9カ月での達成となった。同路線は国の羽田発着枠政策コンテストで暫定的に運航が認められている路線となっており、発着枠獲得に弾みをつけた。

到着したのはSKY613便(169席)でほぼ満席の状態だった。到着した旅客に関係者らが宮古島のパンフレットやSKYのうちわ、マスクやアルコールジェルなどを配布した。

この日は羽田でもセレモニーが行われ、記念のノベルティーが配布されたほか、10万人搭乗を記念して抽選で往復ペア航空券も贈られた。機材は特別塗装機「ピカチュウジェット」だった。

SKYの洞駿社長は10万人達成について「県、宮古島市、下地島エアポートマネジメント、関係の各団体や企業の支援と協力、そして利用してくれたお客さまのおかげ」と感謝した。

羽田空港発着は需要が高く、同空港への発着枠の確保が難しいのが現状となっている。現在は国土交通省の羽田発着枠政策コンテストでの暫定路線で実績により、青森県の三沢空港のいずれかに配分が決まる。

洞社長は「3年間、暫定的に運航が許可された路線。一人でも多くリピーターとしてこの路線を利用してもらうことにより、来年10月以降は恒久路線として宮古島の観光、産業の振興に長期的に貢献したいと考えている」とコメントした。

同社の朝倉亮平下地島空港支店長は「行政や皆さんの協力をいただき10万人達成できた。ここで満足することなく、政策コンテストで発着枠を獲得するためにも官民一体となって取り組んでいきたい。コンテストに向けて良い弾みにもなり社員のモチベーションも上がる。関係各所としっかり連携していきたい」と話した。

2022年7月15日(宮古毎日新聞)