秋田県鹿角市のJAかづの北限の桃生産部会(中村喜作部会長)は9月5日、県庁を訪れ、今シーズンの出荷開始を佐竹敬久知事に報告した。今週が収穫のピークとなる主力品種の川中島白桃は例年以上に順調な生育で、市場では高値の取引が期待されており、「かづの北限の桃」全体では前年を上回る販売が見込まれている。
中村部会長と役員の木村光浩さん、成田祐さん、JAかづの営農販売課の工藤貴徳課長らが訪問。かづの北限の桃を佐竹知事に贈呈した後、今シーズンの作柄などについて報告した。
今シーズンの生育状況は、8月の大雨による影響が心配されたものの、適切な管理によって果実の肥大が良好に進んだ。主力品種の川中島白桃は先月30日から出荷がスタート、今週に収穫のピークを迎える見通し。販売金額は前年度を上回る1億4000万円を見込んでいる。
中村部会長は「心配していた台風も進路がそれたようでひと安心。さらに品質の良い桃の収穫が期待される」などと話した。佐竹知事は「かづの北限の桃は日本一おいしい」などと述べ、販路のさらなる拡大などを期待した。

(北鹿新聞2022年9月7日)