三重県御浜町の阿田和中学校(喜田功校長)の2年生22人は27、28両日、地域の事業所などで職場体験学習を行い、働くことの厳しさや楽しさを学んだ。

事業所で働く人々などと触れ合う中で正しい職業観を身につけ、生徒自身が自ら考え行動することを学び、生きる力やルールの大切さを学ぶ目的。熊野市、御浜町、紀宝町の17事業所の協力を受けて実施した。

熊野市立図書館では宮尻桜、宇井杜椰さんが職場体験。二人は読書が好きで、図書館の仕事に興味を持っていた。司書から教わりながら本の貸出や返却本の整理などの仕事に励んだ。

宮尻さんは「沢山の本の返却があり、自分にとっても新しい発見になる」。宇井さんは「本を繊細に扱うことや色々な仕事を知る機会になった」と話した。

普段は倉庫に閉まってある閉架図書や図書室の構造なども見学。二人は「図書館の仕事が本の貸出だけでなく、図書館だよりを作るなどいっぱいあった。図書館には何回か来たことがありましたが、実際に仕事をしてみると知らないことが多く、来て良かった」とやりがいを感じていた。

また、吉野熊野新聞社では山口奈琉夢(なるむ)君が職場体験を行った。山口君は文章を書くことが好きで、新聞記事を書いたり、文章力を身につけたりしたいと同社を希望した。

山口君は初日、資料から告知記事を書く練習や一眼レフでの写真撮影、印刷工場での作業を体験した。2日目は実際に〝ヨシクマ新聞〟の記者となって、市立図書館で職場体験する同級生の様子を取材。緊張した様子ながらも次々と質問し、しっかり記事にまとめた。

山口君は「一つずつの作業が大変でした、達成感や、やりがいを感じました。文章力やマナーの大切さが学べました」と話していた。

(吉野熊野新聞 2022年9月30日)