日本がメントールの世界シェア8 割以上を占めた1930 年代から、北海道紋別郡滝上町は和ハッカの一大生産地。60 年代に合成ハッカや安価な輸入物が台頭したことで生産量は激減したものの、現在、栽培、精油、加工まで一貫して手がける農家が6 軒残っている。そこで、地元では小学生らを対象に貴重な特産品の製造工程を学ぶ見学会を実施するなど、和ハッカによる町おこしの機運が高まっている。ちなみに、近年、和ハッカは高品質な万能アロマとして注目されている。今夏、東京・丸の内仲通り(千代田区)では、酷暑対策にドライ型ミストとして活用されるなどの動きが。和ハッカの地元でも、あらたな活用法を見出してほしいものだ。

【問】滝上町商工会 ℡ 0158-29-2169