奄美酒類㈱(本社・鹿児島県大島郡徳之島町、中村功代表取締役)は3~5日、大阪府吹田市の万博記念公園で開催された屋外飲食物販イベント「ロハスフェスタin万博2022秋」(同実行委員会主催)にブース出店した。自社商品を利用したカクテルの販売を通し、主に若年層に向けて魅力をPRしたほか、黒糖焼酎の認知度を計るも実施し販路拡大の手立てを模索した。

イベントは地球環境と健康に配慮した生活スタイル「ロハス」をテーマに2006年から同会場でスタート。今回は手作り雑貨や健康に配慮した飲食物など約800ブースの出店があった。

同社は国税庁の「Enjoy SAKEプロジェクト」の補助金を活用し、イベントにブース出展。自社商品「まぶらってぃ」ベースのカクテルを販売した。マドラーの代わりにサトウキビスティックを用いて味の変化を楽しむ工夫が凝らされた。

大阪市内から来場した白矢久美子さんは黒糖を使ったホットカクテルを注文。「黒糖焼酎を飲むのは初めてだが、しっかりした味わいで驚いた。人(販売スタッフ)もフレンドリーで奄美大島・徳之島に行きたい気持ちが強まった」と笑顔を見せた。

ブース前には巨大なウミガメの写真パネルを設置。同社名などを加えてSNS投稿を行うことでプレゼントするなどインターネットを活用したマーケティングにも挑戦的な姿勢が見られた。

試飲を伴ったアンケート調査は3日間で1000部の回答を得た。ブース運営で参加した天城町商工会経営指導員の狩集大さんは「黒糖焼酎を知らない人も多い中、『飲みやすい』、『ふわっとした甘みがある』など良い感想を多くいただいた。今回のイベント参加が、黒糖焼酎の認知度を高めるくさびになれば」と振り返った。

(2022年11月6日 奄美新聞)