岩瀬農業高(福島県岩瀬郡)は新商品「カリーノケール米粉麺」を開発した。生物生産科が育てたGGAP取得のコシヒカリを原料に、徳島産のケールを練り込み、食品科学科がパッケージ、アグリビジネス科が販売を担い、生徒たちの連携による新商品で海外進出を視野に入れる。
農業の味方・考え方を働かせ、実践的・体験的な学習活動など通じ、社会を支え産業の発展を担う職業人として必要な資質を養うことなど目的にした取り組み。
昨今注目を集める米粉を使い、海外のターゲットにも届くようビタミン類、ミネラルが豊富で健康・美容に効果があるとされるカリーノケールを用いたオリジナル麺を開発した。製造は管内で米粉麺の製造を先進的に取り組む「う米めん」のアルファ電子が担った。
パッケージは提携する八芳園の手掛けたデザインを活用し、米袋を想起させながら特徴である麺の色味を確認できる小窓を付けるなど工夫した。
地元新聞社への開発報告会は28日、同校で開かれ、アグリビジネス科の生徒が考案した「胡麻だれサラダ麺」を振る舞った。
同科3年の鈴木花恵良さんは「クセが少なく子どもから高齢者まで食べやすいと思います。きれいな緑色で、サラダ麺や塩ラーメン風にしても見栄えが良いです。岩農生が作った米を使っている点など地元からPRし、どんどん広げていきたいです」とアピールした。
2食入り450袋を30日のPTA総会終了後に販売し、保護者たちは行列を作って我が子らの力作を買い求めていた。試食も合わせて行い、通常の米粉麺より弾力性を控えたソバのようなさわやかな食感が好評を集めていた。
今後、今年の新米を使って本格的な製造に取り組んでいく予定。

(2023年5月6日)