1日500個完売する独特の人気パンあり
琉球王朝を象徴する首里城跡に近く、王家の別邸だった識名園など世界遺産がある那覇市真地に、客足の途絶えることがないパンとスイーツ、焼き菓子の店がある。フランスでの修業時代に出会ったパン職人と洋菓子職人の夫妻が営む「いまいパン」だ。地産地消が伝統のフランス流の菓子パンや調理パン、スイーツなどを自家製造している。その数は約80種類。県産の食材が中心で、沖縄ならではの味がする、と地元の人や旅行客に大好評だ。
「地域素材のつくり手の顔が見えるように心がけて作っている」からだと話すのは、いまいパン合同会社の今井陽介代表取締役(49歳)。味のキメ手であるパン生地には県産小麦ブランドの「島麦かなさん」、牛乳は沖縄・南城市の玉城牧場の乳酸菌や酵母などの有用微生物群(EM)を配合したエサを食べて育った牛から搾る「EM牛乳」、そして地元豆腐店の島豆腐に豆乳を使うなど、県産のこだわり食材ばかり。
看板商品は「きな粉餅揚げパン」(454円、税込)。甘さ控えめの黒糖餡と餅をパン生地に包んで揚げ、きな粉をまぶしたパンだ。イベント出店では1日500個を完売する人気商品だそうだ。
全国菓子大博覧会で名誉総裁賞を受賞
また「湿度が高く、日差しが強い沖縄ならではの暑さから売り上げが落ちる夏場でも日持ちする商品を、と考案した焼き菓子」も人気だという。それは「琉球世界遺産スイーツ」と名付けたシリーズで、さんぴん茶クッキーなどの「琉球国王のティータイムクッキー」、スパイシーな塩せんべい「首里城嘉例餅」などがそれ。なかでも「識名園 浪漫餅」は自慢の逸品に仕上がっている。老舗煎餅店の塩せんべいを仏焼き菓子フロランタン風に仕上げたもので、2017年の全国菓子大博覧会で名誉総裁賞を受賞した。「沖縄の風土・文化・食材に、フランスなどのエッセンスをチャンプルー(かき混ぜる)したパンづくりとスイーツづくりをしてきたからではないか」と。
最近はパンづくり体験教室などの地域活動にも積極的。そして、機会があれば「店を育ててくれた地域に感謝し、修業したフランスにも出店してみたい」と夢を描く。22年前、本場の「パリ市バゲットコンクール」で3位となった実力者、その夢は限りなく現実に。
いまいパン合同会社
沖縄県那覇市真地12-4 TEL:098-836-3008
設立:2012年 従業員:約40名 資本金:300万円
HP:https://imaipain.com/
仲宗根靖さん
沖縄県産業振興公社
いまいパンは2012 年に那覇市真地にて開業、現在では那覇市内に真地本店・古島店の2 店舗と世界文化遺産の識名園に売り場を持つ、パンと焼き菓子を製造販売する地域密着のパン屋さんです。一番人気の「きなこ餅揚げパン」、 観光土産で有名な「琉球世界遺産Sweets」、「ウートートー(お祈り)パン」に代表される季節限定のキャラクターパンなど、新商品開発に積極的で今後が楽しみなパン屋さんです。
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