現在、全国約60紙の地域紙と媒体交換・情報配信などを行っている東方通信社。『地域便』ではそのネットワークを生かし、各地の「ご当地ニュース」のなかから注目記事を配信中‼ 2025年1月1日付の『桐生タイムス』では「外」から見た桐生の魅力に注目。移住雑誌『TURNS』の代表・堀口正裕氏と、同社の森川真実氏へのインタビューから桐生地域の魅力に迫っている。
1月1日付の『桐生タイムス』では「『消滅可能性』を吹き飛ばせ未来を拓く〝新しい風〟」と題し子どもたちが元気に歌って踊る写真が一面を飾った。昨年「人口戦略会議」が発表した調査によると、2050年までの30年間で若年女性人口が半数以下になる自治体は744で全体の4割。群馬県内では6割近くの市町村が「消滅可能性自治体」で、桐生市も該当する。だが近年、この桐生地域に魅力を感じ、移住や起業の地に選ぶ人が増えているという。そこで同紙は地方で暮らす魅力を伝えるメディア『TURNS(ターンズ)』の代表・堀口正裕氏と、同社で桐生のツアーなどを企画・運営する森川真実氏を取材、ふたりの視点から桐生地域の魅力を語ってもらい、地域の未来を探った。
両人によれば、 直近1年間で発行した『TURNS』でひとつの街の特集を2回行ったのは桐生市だけ。「この地域には移住者がはじめたユニークな店舗が多く、人のつながりが強い。みな桐生の街が好きで情報発信を楽しんでいるように見える」という。
なかでも堀口氏が注目するのは、桐生に「人生相談ができる不動産会社がある」ということだった。不動産会社アンカーの川口貴志社長と妻の雅子さんは移住コーディネーターとして本業の不動産業の知見を生かし相談者一人ひとりの暮らしや思いに向き合い、移住後の伴走支援も。川口社長は2019年にまちづくり会社UNIT KIRYUを地域の若手たちと共同ではじめるなど、地域に根差した活動に取り組んできた。そうした日頃の活動も奏功して、『TURNS』主催の移住セミナーでは、川口夫妻が参加した回のオンライン視聴者数が 100件超と過去最高になったそうだ。地域に根を張って事業をしている人たちが輝いているところには自然と人が集まってくる、と堀口氏。その通り、「人の力」で地域に〝新しい風〟が吹きはじめたようだ。

桐生タイムス
TEL:0920-52-0235
1945年創刊 発行部数1万1000部
群馬県東部桐生市・みどり市を主エリアとする。
HP:https://kiryutimes.jp/

月刊『コロンブス』2月号 絶賛発売中!
本記事は地域における〝産業栽培〟をテーマとした月刊『コロンブス』2月号に掲載されています。ぜひご一読ください。