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2月19日付の『日刊新周南』では下松市で3月にオープンした4大施設について紹介。地域振興や民生、福祉など、いずれも地域活性化のためのあらたな施設として取り上げている。
3月、山口県下松市ではあらたな施設がつぎつぎとオープン。そのひとつが「恋ヶ浜クナイパーク」だ。豊井地区のまちづくりの一環で総事業費約6億4000万円をかけて再整備された「インクルーシブな公園」で、障害の有無にかかわらず子どもたちが安全、安心、快適に利用できるよう、「インクルーシブ遊具」を備えている。
従来型の公園が行政により計画されてつくられるのに対し、この公園は「利用者とともに育てていく」という考えから、計画・設計の段階から積極的に利用者へのヒアリングを行う。市では、公募型プロポーザルで3事業者が提出した整備案のうち、市内幼稚園児や保育園児、小学生、支援学校児童の計5567人全員にアンケートを実施。「子どもたちに遊具の写真を見せ『どの遊具で遊びたいですか』という質問をし、集計結果を点数化した」と都市政策課の磯村隆大氏。アンケート調査と審査委員会による審査の結果、名古屋市の内田工業㈱の案に決まったという。
恋ヶ浜クナイパークには砂場やポール遊び、タコのかたちのブランコなど11の遊具があり、年齢別に安心して遊べるよう3つのエリアにわかれている。床は安心安全に遊べるようゴムチップになっ ているなど、創意工夫が施されている。14日に行われた見学会では特別支援学校の児童、教員らが訪れ、ノビノビと遊ぶことができる楽しさを実感したようだ。
この「恋ヶ浜クナイパーク」のオープンを皮切りに、27日には斎場「想い出の杜ホール」、翌 28日には半導体の主要部をつくるためのエッチング装置の開発・製造を行う㈱日立ハイテクの笠戸地区新製造棟の完工式が開かれた。さらに国の国際バルク戦略港湾政策に基づく全長390mの桟橋が完成、といずれも地域経済の振興と福祉の向上に与するビッグな施設の誕生に、市民からの期待が高まっている。

日刊新周南
1985年創刊 発行部数12000部
山口県周南市、下松市、光市を主エリアとする。
TEL:0834-26-0303
HP:https://www.shinshunan.co.jp/

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