個性豊かな計10組が
ダンスと演奏を披露
狛江市は東京都でもっとも面積が小さく、全国でも2番目に小さい市(約6.39平方㌔㍍)として知られる自然豊かなコンパクトシティだ。市民による音楽活動が活発であることから、市では2006年に「音楽の街―狛江」構想を策定、さまざまな事業を実施してきた。なかでも目玉イベントとなっているのが毎年、狛江市民まつりの際に開催される「エコルマステージ」だ。その舞台は小田急線狛江駅北口近くにある狛江エコルマホール。構想策定から19年目を迎えた今回は狛江市に縁のある計10組の出演者がダンスやクラシック、ジャズ、Jポップスなどの演奏を披露した。
前半のダンス部門には5組のダンスグループが出演し、このうち狛江高校ダンス部は立ち見がでるほど注目を集めた。それもそのはず、このダンス部は昨年8月に大阪市で開催された全日本高校ストリートダンスクライマックス2025FINALで優勝をはたした実力派。エコルマステージでは部員77人全員が踊り、圧巻のパフォーマンスで観客の目をくぎ付けにした。山本さんもこれには「圧倒された」と大興奮、「地元の若い力が、子どもからお年寄りまで狛江市民の心をひとつにしているのを感じるステージでした」と話していた。
午後の演奏部門では個性的な5組のグループが出演した。30年以上にわたって市内でウクレレ教室を営んできたハウオリウクレレメイツは会場をハワイアンな雰囲気で包み込んだ。50〜70代の7人組バンド、ラブ・アンド・ピースは、市内の地域センターで練習を重ねてきたオリジナル曲などを披露。アイルランドやスコットランドの伝統曲などを演奏した高山病ハイランダーズは、バグパイプなどの伝統楽器とギターやドラムとのアンサンブルで観客を魅了していた。
トリを務めたのが狛江市在住のドラマー、中沢剛さん率いるゴー・ナカザワ・カルテット。中沢さんは12月にニューアルバムをリリースしたばかり。自身のバンド、ミスター・ジャズ・カルテットで活動するかたわら、アーティストのサポートやレコーディング、ミュージカルの音楽を担当するなど、マルチな音楽家として有名だ。ステージ後に山本さんが話を聞いてみると「このイベントに参加したのを機に、地元に貢献したいという思いが強くなった」と話し、「音楽で狛江市を盛り上げる取り組みにどんどん広がってほしいし、私もそのお手伝いをしていきたい」と意気込んでいた。
「音楽の街」20周年
さらなる地域活性化へ
山本さんは主催者側にもエコルマステージにかける思いを聞いた。「今後も、地元の子どもたちがステージ上の音楽家たちを見て、憧れを抱けるようなイベントにしたい」と話してくれたのは「音楽の街―狛江 エコルマ企画委員会」会長でプロのクラリネット奏者でもある木津陽介さん。また、このイベントのほかにも、同委員会では市民が音楽を楽しめるさまざまな催しを実施しているという。たとえば、年に5回ほど狛江駅北口の駅前広場などで「駅前ライブ」を開き、これがアマチュアミュージシャンたちの活躍の場となっている。そのほか、市内の小中学校をプロの音楽家が演奏しに訪れる「学校公演」、市内の保育園や幼稚園で行われる「子育てコンサート」、市内在住や在勤・在学の人を対象とした講座「おんまちラボ」、さらには市役所の2階で行われる市役所ロビーコンサートや福祉施設でのエリアコンサートなどを手掛けている。
だが、年配者などにはまだまだ「音楽の街」の取り組みの認知度が低いのが課題だという。今年は同委員会が20周年を迎えるのを機に「狛江といえば音楽、といわれるようになることを目指す」と木津さんは話している。
YouTubeチャンネル『コロンブスTV』では「第49回市民まつり エコルマステージ」のダンスや演奏の様子をタップリ紹介しているので、ぜひ「音楽の街 狛江」の雰囲気を味わってみてほしい。














